お墓の雑草対策!墓地の草むしりから解放される効果的な方法とは?
ご先祖様のお墓を綺麗に保つため、除草作業は絶対に欠かせない作業です。
雑草を放置すれば美観を損なうだけでなく、お隣の墓地へ侵入しトラブルとなったり蜂など害虫の住処になったりと様々な問題が発生します。
ですが、墓地が自宅から離れている場合も多く、なかなか草むしりに行けないのが現状です。
お墓参りに行かれた際、雑草の繁茂する墓地で草むしりに大変な思いをされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、20年以上雑草対策に取り組んできた防草シート専門店のスタッフが、
業者に依頼することなく自分で出来るお墓の雑草対策をご紹介いたします。
美しいお墓を保ち、気持ちよくお墓参りするためにも、ぜひ参考になさってください。
業者いらず自分で出来る!お墓の雑草対策4選
お墓の雑草対策は、専門の施工業者さんにお願いすれば確実に出来ますが、資材費+施工費も掛かってきますので費用が高くなります。
あまり費用をかけず、自分で出来るお墓の雑草対策として4つの方法をご提案いたします。
1.防草土・固まる土を敷く方法
専用の土や砂で墓地の土壌を覆って防草する雑草対策です。
見た目は土のようですが、水と反応してコンクリートのように固まり雑草が生えるのを防ぎます。
防草土・固まる土には、セメントのように水練りしてから敷くタイプと、固まる土を敷きならしてから水を散布するタイプとあります。
水練りするタイプは、強度が高く長期的な雑草対策には効果的ですが、施工の難易度が高いです。
自分で敷く場合は、固まる土を敷きならした後に、散水するタイプの方が手軽で簡単にできます。
防草土・固まる土については
別途ご紹介していますのでご覧ください。
2.防草シートを敷く方法
墓地の土壌を防草シートで覆って遮光することで雑草の光合成を抑止し、防草する雑草対策です。
除草シート、防草マットと呼ばれる場合もあります。
防草シートはハサミで簡単にカットでき、お墓の形状に合わせて敷くことができます。
大変軽いので女性でも簡単に敷くことができます。
ただ、防草シートには様々な種類があり、生えている雑草の種類や使い方(防草シートの上に砂利を載せて使用する場合や、防草シートむき出しで使用する場合)によって最適な防草シートがあります。
選定ミスにより思わぬ結果を招くこともございますので注意が必要です。
様々な防草シートをいろいろな視点で比較!
防草シートについて
詳しく知りたい方はこちらも参考に!
3.玉砂利などの化粧砂利を敷く方法
墓地の土壌の上に玉砂利を敷き詰めて遮光することで、雑草が生えるのを防ぎます。
玉砂利は見た目が大変美しく、お墓でよく使用される雑草対策です。
ですが、砂利で遮光するためには5~10㎝程度の厚みが必要です。
また砂利だけでは次第に雑草が生えてきますので、砂利を載せる専用の防草シート(防根機能付き)との併用をおすすめします。
砂利を敷きたい方はこちらも参考に!
砂利を敷くだけではダメ?雑草対策のコツ
砂利敷き専用の防草シートとは?
4.除草剤を撒く方法
薬剤を散布し、雑草を枯らし生えてこないようにする雑草対策です。
除草剤には即効性のものや、長期間効果がある(残留する)もの、土壌に作用するものや、雑草の茎葉に作用するものがあり、雑草の種類や現場の状況によって使い分けが必要です。
散布は大変簡単にできますが、散布時期や容量を間違えると適切な効果が得られない場合もありますので注意が必要です。
除草剤を使用される方はこちらも参考に!
お墓の雑草対策比較
自分で手軽にできるお墓の雑草対策について4つの方法をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
どの雑草対策を選択しようかお悩みの方には、防草効果・効果の持続性・費用・作業性についても比較してみましたので参考になさってください。
雑草対策比較表
防草土・固まる土 | 防草シート | 玉砂利 | 除草剤 | |
防草効果 | ◎ | ◎ | △ | 〇 |
効果の 持続性 |
◎ 5~10年 |
◎ 5~10年 |
△ 1年 |
△ 長くて半年 |
費用※ (1㎡あたり) |
△ 約4,000~5,000円 |
〇 約400~800円程度 |
△ 約5,000円~ |
◎ 約10~50円 |
作業性 | 〇 | 〇 | ◎ | ◎ |
※費用は材料費のみの目安です。使用されるグレードによって変動があります。特に玉砂利のバラツキが大きいです。
その他の雑草対策
前述でご紹介の4つの方法以外にも雑草対策は色々ございます。
コンクリート舗装や塩をまく方法など、難易度の高いものから低いものまで15通りの雑草対策とそのメリット、デメリットについてまとめています。ご興味のある方は是非ご覧ください。
お墓の雑草対策に最もおすすめなのが防草シート
防草シートは軽くて作業しやすく、費用も安価で10年耐用のものから使い方によっては効果が半永久的に続くものまでございます。また、除草剤のように薬剤などは含まれていませんので、お子さんや周辺の植木などにも優しく、安心して使用できる資材です。
他にも補修のしやすさや不要になった場合の撤去作業、廃棄処分も簡単に行えるので大変おすすめです。
ただ、防草シートには様々な種類があり、お墓の使用状況・使い方によって最適な防草シートがございます。
選定ミスにより失敗することの無いよう、お墓に最適な防草シートを2つピックアップ致しました。
お墓の雑草対策に最適な防草シート
砂利の下におすすめ
砂利を重しにすることで、墓地内にピンを打ち込まずに敷ける
砂利の層に生える雑草の根も通さない(防根機能あり)※2
※1.既に砂利が敷いてあるお墓の場合は、いったん砂利を撤去してから防草シートを敷き、再び砂利を防草シートの上に戻しましょう。
※2.防草シートの上に載せた砂利の層に雑草の種が飛来すると、雑草が生える場合がありますが、雑草の根がシートを貫通しないため容易に除草出来てお手入れが楽です。
お墓未使用区画や墓地の周りにおすすめ
シートの固定にはピンが必要
紫外線劣化に大変強く、丈夫で長持ち
お墓の雑草対策事例とお客様の声
お墓の雑草対策で、防草シートを利用された方から事例写真とご利用後の感想をいただきましたのでご紹介いたします。
▼ 防草シートの種類:砂利下専用草なしシート ▼
・お墓の草取りが大変でしたが、玉砂利の下に敷いたところ管理が楽になりました!
・80代の両親と作業しましたが、きれいに敷くことができました。
▼ 防草シートの種類:とことん草なしシート ▼
シートを貼った隙間から草が出てきてますが(笑)そこは発見次第ふさぎます。
これら数本を刈ればいいだけですので、既にはるかに除草の手間は省けています。(一部抜粋) →全文はこちら
防草シートは他にも良いことが沢山!
お墓に最適な防草シートをご紹介いたしましたが、
ご紹介の防草シートはどちらも透水性・通気性があり、墓地の土壌を守ります。
水たまりやぬかるみ防止はもちろん、降雨時の墓石への泥はねも防いで綺麗な状態が保てます。
防草シートサンプルございます!
当店では、防草シートの質感や色合いなどをご確認いただけるよう無料の防草シートサンプルをご用意しております。
お墓に最適な防草シートを含め計8種の防草シートサンプルをお届け致しますので、是非お気軽にお申し込みください。
なお、防草シートによる雑草対策でご不明な点やご相談などございましたら、お問い合わせ欄にご入力の上、お申込みください。当店よりお返事させていただきます。
お墓に防草シートを敷く方法
どんなに性能の良い防草シートを選んでも、正しく敷かなければ防草シート本来の効果が発揮できません。
防草シートを正しく敷いてよりよい雑草対策をしましょう。
お墓に防草シートを敷く方法は2通りございます。
防草シートの上に砂利を載せて使用する場合と、防草シートの上に何も載せずに使用する場合です。
それぞれの敷き方を別途詳しく解説していますので、ご自身にあった方法をご覧ください。
防草シートを敷いてから砂利を載せる場合の雑草対策方法
既にお墓の立っている区画におすすめの方法です。
防草シートの上に何も載せず、むき出しで使用する場合の雑草対策方法
お墓未使用区画や墓地の周りにおすすめの方法です。
美しいお墓を保つために重要なこと
防草シートは、その使いやすさと防草効果の持続性においてお墓の雑草管理に有用なツールです。
しかし、雑草はほんの僅かな隙間であっても光や水分があれば必ず生えてきます。
雑草をゼロにするものではありませんので、定期的なお墓参りに合わせて、適切な管理とメンテナンスが必要です。
どのような点に注意してメンテナンスをしたらいいのかご紹介いたします。
防草シートに必要なメンテナンス
- 防草シートと墓石や縁石との隙間から生えてくる雑草の除草
- 防草シートの上に載せた砂利層で生える雑草の除草
- 防草シートの上に溜まる落ち葉や砂埃などの堆積物の除去(堆積物は雑草発生の原因)
- 防草シートの破れや穴の補修(穴や破れの放置は雑草発生の原因)
お墓で雑草を増やさないためのポイント
墓地に雑草が生えてきた場合は、大きくなる前に抜き取ることが雑草を増やさないための重要なポイントです。
雑草が成長すると、開花し種子を飛散させてしまいます。他にも多年生雑草は、越年するためや翌年再び芽吹くために地下部(地下茎と呼ばれる根のような器官)に栄養分をため込んでしまいます。
数が少なくても雑草の放置が、翌年の雑草発生量を増加させることにつながりますので、できるだけ小さなうちに除草しましょう。
また、防草シートに小さな破れや穴があいた場合には、10㎝角のピンシールでの補修がおすすめです。
砂利下専用草なしシートには「ピンシール」、とことん草なしシートには「とことんシール」を貼って早めに補修しましょう。早めの補修が雑草を増やさない秘訣です。
さいごに
以上、お墓の雑草対策についてのご紹介でした。
この記事がお墓周りの雑草にお悩みの方のお役に立てれば幸いです。
そして、大切なお墓が美しく清潔な状態を保ち、ご先祖様を気持ちよくお祀りできますように。