防草シートの固定に「重し」を使った時の 落とし穴
防草シートの固定に「ピン」ではなく「重し」を使おう!とお考えの方、ご注意ください!
防草シートを貼った上に、砂利や人工芝などを敷かない場合、「固定ピン」の代わりに「重し」を使うと、思ってもみなかったことが起きるんですよ。
防草シートの固定に「ピン」ではなく、「重し」を使っている事例をもとに詳しくご説明いたします。
後々驚かないよう、そして後悔する事のないよう、予め知っておいた上で、「重し」にするか「固定ピン」にするかを決めてくださいね。
防草シート上に「重し」を置いた後の現場の移り変わり
防草シートの上に「重し」をのせる
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砂ぼこりが風にのって飛んでくる
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「重し」の周囲に砂ぼこりが堆積していく
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堆積物に雑草の種が飛んでくる
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雑草の種が発芽し、防草シート表面で草が生える
重しを置いた現場の様子(全景)
重しのキワで生える雑草
この事例のように防草シート表面で雑草が生えるんです!
そして、その雑草を放置すればするほど大きく成長していきます。梅雨時期や夏場なら、成長スピードの速さに驚くと思います。
大きくなった雑草を抜くのには手間がかかり、抜き取った雑草の処分もしなければいけません。
抜き取った雑草を防草シートの上に放置しようものなら、またそこに砂ぼこりが堆積し再び雑草が生えてきます。
メンテナンスの大変さ、想像できたでしょうか。
でも、固定ピンを使用した場合も同じじゃない?固定ピンで開いた穴から雑草が出るよね?
と思われるかもしれませんが、ピン穴から出てくる雑草は、「ピンシール」を併用すれば防ぐことができます。
「ピンシール」でピン穴を覆ってしまえば雑草は出てきません。
⇒ピン穴からの雑草対策「ピンシール」について詳しくはこちら
【まとめ】
「重し」の周囲に堆積する砂埃に生える雑草は、堆積物を除去するしか防ぎようがありません。そしてその堆積物はまたすぐに溜まり、繰り返しの作業になります。防草シートの固定には、「重し」ではなく「ピン」が断然オススメ!
「ピン」を使用した方が、後々のメンテナンスが断然ラクになります!
[補足]
土中に大きな岩が埋もれていてピンが刺さらない場合に、部分的に「重し」を使用される程度ならOKです!
固定ピンをメインに使用していただく事が前提ですが、部分的に「重し」を使用されるのであれば、メンテナンスも少なくて済みますからね。