防草シートの耐用年数はどうやって決めているの??
そもそも防草シートの耐用年数って何?!誰がどうやって決めているの?
今回はその疑問にお答えしま~す。
防草シートの耐用年数とは
一般的な耐用年数は、会計用語で「原価償却資産が利用に耐える年数」
つまり、法律で決められた「使用に耐えうる年数」のことです。
しかし!
防草シートの耐用年数は、会計上の決まりはありません。
メーカーによって材質や製法も異なり、法律で定めるほどまだ普及していないからです。
なので、防草シートの耐用年数は 「各メーカーや販売会社が、様々な根拠をもとに決めている」のです!!
現場で防草シートを敷き、10年たっても防草シートが残っているから「耐用年数10年」と言われているショップさんもいらっしゃいます。ですが、本当に雑草を抑えるだけの強度はあるのでしょうか?
残念ながら、防草シートには耐用年数の基準がないので、実際の所は分からないのが現状です。
ですが、弊社では、防草シートの最大の劣化要因である「紫外線」を防草シートに照射(JIS基準による「紫外線照射試験」)し、防草性能が維持されているかを確認していますのでご安心ください。
紫外線照射試験機は、高額なうえに維持管理に相当のコストがかかるので、自社で持つことは困難で社外の試験機関で実施していましたが、2016年ようやく自社内に導入し、社内で試験をすることができるようになりました!!
そのため、非常に時間のかかる防草シートの紫外線照射試験(防草シートの評価試験)もスピードがUPし、今では殆どの防草シートにおいて確認試験が出来ております。
このように自社内に紫外線照射試験機を導入し、評価を行っている防草シートメーカーは、弊社白崎コーポレーションだけです!
防草シートの耐用年数を調べるための紫外線照射試験とは
屋外で1年間の紫外線を浴び続けるのと同じ量を、2週間で浴びせることができる機械で試験をします。
例えば・・・
「5年分の紫外線を照射したら、防草シートの強度はどこまで落ちるか?10年分ならどうか?」という試験を、年数を変えながら行なっています。
その結果、防草シートに穴が開いていないか、ボロボロになっていないかを確認します。
各種防草シートの紫外線照射試験
※見た目はどれもよく似た織物の防草シートですが、
たった1年分の紫外線を照射しただけで、劣化具合が全然違うものになりました。
下の写真は、当店の人気商品「大面積専用草なしシート」と他社の国産織物シートの試験結果です。
このように、紫外線を照射して防草シートの外観をチェックした後、実際に防草シートが雑草を抑えるだけの強度があるのかを試験していきます。
防草効果が維持されているかどうかの確認試験
紫外線を照射した後、防草シートが雑草を抑えるだけの性能を保っているかどうかを判断するには、主に3つあります。
光を遮る割合。雑草を抑えるには、99.5%以上が必要です。
99.5%未満の場合は、防草シートの下で雑草が光合成により生育してしまいます。
雑草の芽が防草シートを突き抜けようとする力に対する抵抗力。
雑草の芽が防草シートを突き抜けないだけの抵抗力が求められます。
タテ方向・ヨコ方向に防草シートが引っ張られた時、どこまで耐えられるかの強度です。
防草シートが破れたり裂けたり、穴が開いたりしないためにも重要です。
紫外線を人工的に照射し、上記3つの数値が経過とともにどのくらい下がっていくのか、そしてその数値が基準値を満たしているかどうかを確認し、耐用年数を決定しています。
防草シートの耐用年数を決める基準値とは
弊社では、大学やNPO緑地雑草科学研究所など、第三者機関との共同研究や長年の現場経験を経て独自の基準値を設けています。
前述の遮光率、貫通抵抗力、引張強度、外観検査はもちろん、防草シートの種類や使い方などによって、他の項目についても試験を実施しています。
そして、試験の結果をもとに表示する防草シートの耐用年数は、試験結果(実測値)から少し割り引いて、短めの年数に設定しています。
その理由は・・・?
室内で測定する値はあくまで目安であり、屋外で使用される防草シートは雨風にさらされます。
地域による気候の違いや、現場の環境などにより、劣化速度に違いが生じます。この点を考慮して、当店が自信を持ってお伝えできる耐用年数にしています。
耐用年数が過ぎた防草シートはどうなるの?
耐用年数を過ぎたからといって、一気に雑草がボーボーになったり、防草シートがボロボロになることはありません。徐々に防草効果は下がっていきますが、現場や使用状況によって耐用年数を過ぎた後も引き続き防草効果が維持されている事例もございます。
実際に、10年耐用のとことん草なしシートを敷かれて、11年たっても防草効果を保っている現場もございます。
ですが、防草シートは、その敷き方や施工の丁寧さによって、ピン穴や防草シートの継ぎ目などから雑草が発生し、驚くほどのスピードで防草効果が失われることがあります。
「防草シートは、耐用年数の間は雑草が全く生えない」わけではありません。正しい使い方と、丁寧な施工、そして適度に現場点検をしていただいて、雑草が生えていれば早めに抜き取り、破れがあれば早めに補修をしていただくことで、耐用年数またそれ以上に防草効果を維持できます。
是非下記のページを参考に防草シートの現場を長持ちさせてくださいネ。
【まとめ】
防草シートの耐用年数は、法的な基準がなく、ショップ独自の判断となっている 当店の防草シートの耐用年数は、経過年数相当の紫外線を照射して防草性能(遮光率や強度など)を確認している 当店の防草性能の判断基準値は、専門機関との共同研究の結果をもとに出している 防草シートの敷き方やその丁寧さ、メンテナンスによって耐用年数以上に防草効果を維持できる
さいごに
当店の防草シートは、耐用年数8年~10年の丈夫な防草シートばかりです。
研究・開発25年以上、長年のノウハウをもとに設けた独自の基準値をクリアした防草シートです。
無料の防草シートサンプル・カタログをご用意しておりますので、防草シートを検討されている方は是非手に取ってご確認ください。