安い防草シート7種を比較!8年かけた試験結果を大公開!!
お手入れが大変な庭の雑草対策に安価な防草シートを使ったことはありませんか?
防草シートは手軽に雑草を抑制できる便利なアイテムですが、その効果は製品によって大きく異なります。
安い防草シートは劣化が早い傾向があり、すぐに張り替えが必要になるものも少なくありません。
そこで重要なのが、価格だけでなく耐久性を考慮することです。
この記事では、8年間かけて安価な防草シート7種の引張強度を試験した結果を公開します。
防草シート選びに迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

防草シートの選び方
防草シートを選ぶ際、価格は大切な要素ですが、それだけで判断するのはよくありません。
長期間使用することを考えると、耐久性も重視すべきポイントです。
安い防草シートは、短期間で劣化してしまい、結局は交換のためのコスト(材料費や古い防草シートの処分費、張り替えの手間)がかかってしまいます。一方、多少高価でも耐久性の高い防草シートなら、トータルの費用を抑えられ、長期的に見てコストパフォーマンスがよくなります。
実績のあるメーカー・商品を選ぶ

メーカーや商品の実績も、防草シート選びの重要な判断材料です。
長年の試験データを公開していたり、多くのユーザーに支持されていたりするメーカーや商品は、信頼できる選択肢だと考えられます。
メーカーでは、試験施工はもちろん、施工実績が豊富にあるだけでなく、耐久性確認試験も色々な視点で行われていますので安心です。
この耐久性を判断する材料として引張強度があります。次は引張強度についてご紹介致します。
防草シートの引張強度とは
引張強度とは、防草シートを引っ張った際に、破れるまでにかかる力のことを指します。
この数値が高いほど、防草シートが丈夫で破れにくいことを示しています。
適切な引張強度の目安
では、防草シートを選ぶ際、どの程度の引張強度を目安にすればよいのでしょうか。
専門家の意見によれば、200N/5cm以上の引張強度があることが望ましいとされています。
これは、高速道路など公共工事でも採用されている基準値です。
この基準値以上の数値が何年間維持できるか、その年数が長ければ長いほど耐久性が長いと判断できます。
7種の安い防草シートの比較
防草シートは雑草対策に効果的ですが、その耐久性や引張強度は製品によって大きく異なります。
ここでは、8年間の試験を通して1㎡あたり200円台までの安価な防草シート7種の引張強度を比較していきます。
試験方法

防草シートを周囲に建物がない開けた場所(日中は常に紫外線にさらされる環境下)に敷き、3年、5年、8年に防草シートを採取して引張強度を測定。
経年劣化による引張強度の変化を確認しました。
測定結果


まず、タテ方向の引張強度について見ていきましょう。8年後の引張強度では、1種類のみ636N/5cmと高い数値となり、基準値(200N/5cm)の約3倍の結果となりました。驚くべきことに、残り6種類の防草シートの中には、8年経過後に基準値を上回るものは1つもありませんでした。
また、ヨコ方向の引張強度でも、7種類のうち4種類が5年で基準値以下となり、8年後には1種類を残し全て基準値を下回っています。
結果として、タテ方向ヨコ方向どちらも基準値を上回った防草シートは1種類のみでした。
防草シートを選ぶ際には、価格だけでなく長期的な視点に立って、耐久性や実績を重視することをおすすめします。
高耐久防草シートのメリット
防草シートは雑草対策に欠かせないアイテムですが、中でも高耐久タイプの防草シートにはいくつかの大きなメリットがあります。ここでは、その主なメリットについて詳しく解説していきます。
長期間の効果
高耐久防草シートの最大の特徴は、長期間にわたって安定した雑草抑制効果を発揮できる点です。
ある防草シートは、8年間の試験で引張強度が基準値を大きく上回る結果を残しました。
引張強度が高いということは、防草シートが破れにくいということでもあります。
下草の成長により防草シートが持ち上げられたり、風で揺れたりしても、簡単に破れることはありません。
コストパフォーマンスの高さ

一般的に、高耐久防草シートは通常の防草シートよりも価格が高くなる傾向にあります。
しかし、長期的な視点で見ると、高耐久防草シートの方がコストパフォーマンスに優れています。
なぜなら、耐用年数が長いため、頻繁に張り替える必要がないからです。
安価な防草シートを使用した場合、数年で張り替えが必要になることもありますが、高耐久防草シートなら10年近く使用できることもあります。
手入れの手間が省ける

高耐久防草シートは、雑草抑制効果が長期間持続するため、日々の手入れにかける手間を大幅に減らすことができます。雑草が生えにくいため、除草作業の頻度を下げられます。
特に、広い庭や空き地、草むしりが危険な斜面などお手入れが難しい場所での雑草対策には、高耐久防草シートがおすすめです。一度敷設すれば、長期間にわたってほとんどメンテナンスフリーで雑草を抑えることができます。
除草剤を使わずに済むため、環境への負荷も少なく、安心して使用できるのも大きな利点です。
家庭菜園などで使用する場合にも、農作物への影響を気にすることなく雑草対策ができます。
高耐久防草シートのポイント
防草シートを選ぶ際、長期的に使用できる高耐久な製品を選びたいですね。
ここでは、高耐久防草シートを選ぶ上で重要なポイントを4つご紹介します。
素材(PP、PEなど)
安い防草シートの素材は、ポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)が一般的です。
PPは、引張強度や摩擦強度が高く、熱に強いですが、対候性が悪いのが特徴です。
一方、PEはPPよりも更に安価で、対候性も良いですが、熱に弱く縮みやすい特徴があります。
素材によって特性が異なるため、使用目的や環境に合わせて適切な素材を選ぶことが重要です。
長期的な使用を考えるなら、強度が高く熱に強いPP素材がおすすめです。
UV剤の有無
防草シートは屋外で使用されるため、紫外線による劣化が懸念されます。そこで、UV剤の配合がポイントとなります。
UV剤が配合された防草シートは、紫外線による劣化を抑制し、長期的な使用に耐えることができます。
購入時には、UV剤の有無を必ず確認しましょう。

↑ 紫外線照射試験の結果
紫外線を人工的に照射し、どのくらいの期間で劣化するのかを確認しています。
熱処理の有無

防草シートの縮みによるピン穴の裂け状況
屋外での使用で、もう1つ注意すべき点が熱です。
夏場は防草シートの表面温度がかなり高温になります。
熱により防草シートが縮むと、防草シートを固定しているピンの抜けや、ピン固定部の防草シートの裂け、しいては防草シートのめくれにつながる恐れもあります。
熱処理されている防草シートは縮みが少なく、より長期的な使用に耐えられます。そのため、熱処理が施されている防草シートを選びましょう。

熱処理されている防草シート
縮みがなく端部の歪みがない

熱処理されていない防草シート
縮みにより引っ張られ端部に歪みがある
販売実績と口コミ
販売実績の多い防草シートは、多くの人に選ばれている証拠です。
また、実際に使用した人の口コミは、製品の良し悪しを判断する上で参考になります。
販売実績と口コミを確認することで、信頼できる高耐久な防草シートを選ぶことができます。
SNSや通販サイトの評価を参考にするのも良い方法です。
以上の4点を押さえることで、長期的に使用できる高耐久な防草シートを選ぶことができます。ぜひ参考にしてみてください。
当店防草シートの口コミはコチラ
当店防草シートの事例はコチラ
まとめ
本記事では、安い防草シートを選ぶ際のポイントと、8年間かけて7種類の防草シートの引張強度を試験した結果について解説しました。防草シートを選ぶ時は、価格だけでなく耐久性も重視することが大切です。
高耐久防草シートを選ぶ際は、素材、UV剤や熱処理の有無、販売実績や口コミを参考にしてみてください。
なお、当店の防草シートについて、価格や耐久性のほか遮光率や透水性など一覧でまとめていますので、是非参考になさってください。
防草シート選びに悩んだときは、防草シート選定ナビがございます。
簡単な質問に答えていくとおすすめの防草シートが分かります。