防草シートを敷く前に気を付ける3つのポイント
会社敷地、農地まわり、宅地まわり、お庭、・・・いろんなところで問題となっている雑草の管理。
雑草管理はもうイヤだ~!とたどり着く先の1つに防草シートがあります。
防草シートは、基本的には 除草 ⇒ シートを敷く ⇒ 止めピンで固定 と、簡単に雑草を抑えられる便利なものです。 最近では100円ショップでも見かけるようになり、誰でも手軽に手に入るようになりました。
しかし!! 手軽に手に入るようになったものの、どこも同じような説明のみで詳しい情報はなく、思ったように効果が出ない残念なケースをよく見かけます。
そこで今回は、防草シートを敷く前に気を付ける3つのポイントをご紹介しま~す♪
ポイント1 場所は事前に調査!
どんな雑草が生えている?どんな場所?どんな状態?
防草シートを敷く場所や周りがどんな状況かを知っておくことはとても大切です。
忍び寄る雑草に注意
防草シートが敷いてある部分は雑草は生えません。しかし、場所によっては写真のようにシートの上を雑草が覆ってしまうことがあります。 防草シートの上を雑草が覆ってしまったら刈り取ってください。または全面にシートを敷いてください。
車の進入に注意
道路に面する土手の場合、車の進入により防草シートが破れたり、めくれることがあります。 写真のように、除雪車が防草シートを引っかけてしまい破れることがあります。
また、道路のコーナー部分は、車の後輪が防草シートの上に進入しやすく、めくれてしまうことがあります。 防草シートのめくれは道路交通の障害にもなるので、もし破れやめくれが生じたら補修が必要です。
火の粉の進入に注意
火の粉やタバコが防草シートの上に落ちると、その部分のシートが溶けてしまいます。野焼きをする近くや、たばこのポイ捨てが多い土手は注意が必要ですね。
ただし、防草シートは火の粉が落ちた部分のみ溶け、燃え上がる心配はありません。もし、シートが溶けて穴が開いた場合は、ピンシールや粘着テープなどで簡単に補修できます。写真のように範囲が広い場合は、シートや止めピンもご利用下さいね。
左の写真は、近くで事故のため車が炎上し、シートが部分的に溶けた状態です。右の写真は、たばこのポイ捨てで開いた穴です。
ポイント2 現場に合った防草シートを選ぼう!
防草シートの選定を間違えると残念な結果になります。
防草シート上に砂利などの景観材を敷く場合、織物素材のシート(らくらく草なしシート、大面積専用草なしシート)を使用すると、写真のように雑草がシートを突き抜けることがあります。 「砂利下専用草なしシート」をご利用ください。
チガヤなどの強力雑草が群生している場所に織物タイプの防草シート(らくらく草なしシート、大面積専用草なしシート)や密度の低い不織布タイプの防草シートを使用すると写真のように強力雑草が防草シートを突き抜けることがあります。
密度の高い不織布タイプの防草シート「とことん草なしシート」をご利用ください。 左の写真は、当店の織物素材シート(らくらく草なしシート)を敷いて、強力雑草のチガヤが突き抜け生育している状態です。右の写真は他社の密度の低い不織布タイプの防草シートを敷いて、強力雑草のチガヤが突き抜けている状態です。
ポイント3 前処理は丁寧に!
最初の除草・整地によって後々の防草効果に違いが出ます。
シートを敷く前に整地すると、仕上がりがきれいになるだけでなく防草効果が長持ちします。凸凹が激しい時は平らにし、大きな石や切り株は取り除いてください。整地をおろそかにすると写真のような問題が発生する場合があります。 写真のように、凸凹が激しいとシートの重ねの隙間から雑草が出たり、風でシートがめくれることがあります。また、石や鋭利な切り株があると、シート上を歩いたときにシートが破れることがあります。
左の図のように、凹みに砂埃が溜まり、堆積物に飛んできた雑草の種が根付くことがあります。凸凹が激しいと右の図のように地面とシートの間に空間ができるため、ピンの効きがあまくなることもあります。
どんなに高品質の防草シート、どんなに良い予防補修資材を使って、どんなに丁寧な施工をしても、雑草は生えてきます。 必ずメンテナンスが必要です。そのメンテナンスによって効果が長持ちします。 車も定期点検があるように、是非、防草シートも定期点検を行ってくださいね♪