2018年4月19日
3・4月度 試験場の経過観察
この場ではご無沙汰しております!
らくやのうの吉尾です。
あれよあれよという間にもう4月も中旬…
例年に比べて寒い日が多いなぁという印象ですがお元気に過ごされていますか?
30過ぎたら月日の流れが早過ぎて我ながらこれはやばいなぁと感じています^^;
また2月に見舞われた大雪の衝撃と精神・肉体的ダメージが大きすぎたのが2~3月の記憶があまりありません(笑)
やっと最近通常運転に戻ってきた次第です。
そんなこんなで長らく試験場のご案内が滞っており申し訳ありませんでした。
今月からまたちゃ~~んと経過をお伝えしていきますのでどうぞよろしくお願いします!
それでは一冬越えたガザニアとヒメツルソバの様子を見ていきましょう!
【目次】
防草シートを併用したガザニアの生育の様子
◆宿根ガザニア~9ヶ月目の様子~
【宿根ガザニアとは?】
?一年草のガザニアと異なり、耐寒性(高地・北海道を除く)、耐暑性、耐潮性があります。
生育スピードも速く、地面を早く覆いたい時に適しています。
◇らくらく草なしシート+ガザニア<生育9ヶ月目>
◇土にかえる植栽専用シート+ガザニア<9ヶ月目>
◇とことん草なしシート+ガザニア<9ヶ月目>
◇ガザニアのみ(防草シートなし)<9ヶ月目>
ガザニア9ヶ月目の所感
雪に埋もれていたせいでしょうか、見事なほどにカッサカサ&ぺったんこになっていました?
控えめ~に申しましてもこれはヒドイ…お庭にあったらしょんぼりです。
元々ガザニアは霜に弱いのですが、当店のガザニアはちょっと珍しい「耐寒性」のあるタイプということもあり何も霜対策を行いませんでした。
こんな見た目になってしまうのであればちゃんと対策してあげないとダメですね?
来年へ向けての教訓が出来ました。
ちなみに我が家の近所にもガザニアが植わっていたのですが、同じような見た目になっていました。
ですが色味はもっともっと黒っぽい…まるで燃やして灰になった新聞紙のようでした。
ご近所のガザニアの詳細は分かりかねるのですが、
当店のものは「耐寒性」があるから色味が赤褐色なのかもしれませんね。
そして残念なのは見た目だけではありません。
12月時点で確認できた新芽もどこへやら、すっかりと息を潜めてしまいました。
<12月の様子>
こんなに緑があったのに…!?
「雪が多かったから仕方ない!」と言えばそこまでですが本当に枯れてしまったのでしょうか…!!?
それでは続けて10ヶ月経過した宿根ガザニアの様子もお送りします!
◆宿根ガザニア~10ヶ月目の様子~
◇らくらく草なしシート+ガザニア<生育10ヶ月目>
◇土にかえる植栽専用シート+ガザニア<生育10ヶ月目>
◇とことん草なしシート+ガザニア<生育10ヶ月目>
◇ガザニアのみ(防草シートなし)<生育10ヶ月目>
◇らくらく草なしシート+ガザニア<生育10ヶ月目‐剪定後>
◇土にかえる植栽専用シート+ガザニア<生育10ヶ月目‐剪定後>
◇とことん草なしシート+ガザニア<生育10ヶ月目‐剪定後>
◇ガザニアのみ(防草シートなし)<生育10ヶ月目‐剪定後>
防草シートを併用したヒメツルソバの生育の様子
ヒメツルソバ<9ヶ月目>
【ヒメツルソバとは?】
?日向から半日陰、水はけの良い場所を好み、非常に丈夫。
茎の部分が地面に接すると根をおろしてどんどん広がっていきます。
地面に這いつくばりながら長期間に渡って開花し続け、こぼれ種でも増殖する強靭な生命力です。
◇らくらく草なしシート+ヒメツルソバ<9ヶ月目>
◇土にかえる植栽専用シート+ヒメツルソバ<9ヶ月目>
◇とことん草なしシート+ヒメツルソバ<9ヶ月目>
◇ヒメツルソバ(防草シートなし)<9ヶ月目>
◇グリーンフィルC+ヒメツルソバ<9ヶ月目>
ヒメツルソバ9ヶ月目の所感
ガザニアの変貌っぷりを目の当たりにすると「そんなに変わっていないのでは」という印象を受けてしまうのが怖い(笑)
12月に見られた花ガラや葉落ちて、茎のみが残ってしまったような状態です。
ですが茎のみでも密度の高さは健在で、まるでツタが這っているかのようです。
(古ーい洋館とかこんな感じじゃないですか?^^;)
特にグリーンフィルCを併用している区画は密度が高い!
次いで防草シートなし、土にかえる植栽専用シート…といった順でしょうか。
当初の予測通り防草シートが無い区画の方が生育が旺盛です。
ヒメツルソバもガザニアと同様に霜に当たると枯れてしまう種類のお花です。
地上部が枯れても根が生きているのですが、地中まで凍結すると完全に枯死してしまいます。
耐寒温度は-5℃と言われています。
今見返すと冬の間にー5℃を下回った日は1日だけでしたが果たして本当に生きているのか…
生きていれば春に新芽が出てくるはずなのですが、この時は新芽を確認できませんでした。
続けて10ヶ月目の観察結果もお送りします✋
ヒメツルソバ<10ヶ月目>
◇らくらく草なしシート+ヒメツルソバ<10ヶ月目>
◇土にかえる植栽専用草なしシート+ヒメツルソバ<10ヶ月目>
◇とことん草なしシート+ヒメツルソバ<10ヶ月目>
◇ヒメツルソバ(防草シートなし)<10ヶ月目>
◇グリーンフィルC+ヒメツルソバ<10ヶ月目>
全体的に白っぽくなってきており、新芽が出ている様子はありません…
春になれば芽吹くものだと思っていたのですが、
地上部分が完全に枯れてしまったからでしょうか?
見た目も悪いですし、
もしかしたら間引くことで生長が促進されるかもしれませんので
地上部の枯れた部分を剪定します。
ガザニア同じくかなり大胆!に刈り込みます。
伸びた地上部をかき集めて剪定ばさみで思い切りザックザクといきました✂️
◇らくらく草なしシート+ヒメツルソバ<10ヶ月目‐剪定後>
◇土にかえる植栽専用草なしシート+ヒメツルソバ<10ヶ月目‐剪定後>
◇とことん草なしシート+ヒメツルソバ<10ヶ月目‐剪定後>
◇ヒメツルソバ(防草シートなし)<10ヶ月目‐剪定後>
◇ヒメツルソバ+グリーンフィルC<10ヶ月目‐剪定後>
かなりザックリといきましたがグリーンフィルCを併用したところは
まだまだボリューミーですね?
剪定の時に驚いたのがヒメツルソバ思った以上にが~~っちりと根を下ろしていたこと!
特に防草シートなしの区画2箇所がスゴイ!
力を入れて引っ張るのですがかなりの抵抗が感じられました?
防草シートを併用した区画もなかなかしっかりと根を下ろしていましたよ!
強力雑草の突き抜けを防ぐとことん草なしシートの区画に関しては…
なんと!表面の綿毛の部分にしがみついていたんです??
事あるごとに感動させられるのですが植物の力って侮れないですね✨✨
続いて剪定後の根元の様子です。
◆とことん草なしシートの区画
茎の部分を触ってみるとパサついた感触です。
◆防草シートなしの区画(+グリーンフィルC)
防草シートありの区画と同じくパサついた感触です。
根元部分をよく見ると小さな雑草が無数に生えています…!
どの区画も明らかに目立つ雑草は手で抜いたて処理をしているのですが、
流石に入り組んだ部分の雑草までは手が出せないので条件は同じはずです。
この辺りが防草シートあり・なしの違いなのかもしれませんね。
まとめ
冬を越えたことで大きな差がでました。
見た目がよろしくないのは共通ではありましたが、
去年トラブル続きだったガザニアは新芽が出て、
一方好調だったヒメツルソバは新芽が出ない
という状況になってしまいました。
このブログをアップしているのは4月19日。
剪定から2週間ほど経ちましたがガザニアはすくすくと新芽を増やし、
ヒメツルソバは未だに芽が出てきません。
出来ればまた芽を出して欲しいなぁ…と思いますが全く予想がつきません。
またガザニアに関してもこのまま何事もなく生育していくのか、それとも何かトラブルが発生してしまうのか…
とにかく霜よけは必須ですね。肝に銘じておきます?
めげずに観察を続けてまいりますので
また次回の更新もよろしくおねがいします。