毎年の草刈り料金をたった1度の防草施工で終わらせる方法
空き地や空き家、耕作できなくなった田畑の草刈り、あるいは遠方でなかなか手が回らないなど、
体力や時間の制約から自分での草刈りが難しいと感じていませんか?
近隣住民からの苦情や行政からの指導に悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、草刈りを依頼できる業者や草刈り料金の目安をご紹介します。
また、毎年かかる草刈り料金を一度で済ませる方法もお伝えします。
ぜひ雑草のお悩み解消に役立ててください。

草刈り料金の目安
草刈り料金を考える上で重要なのが、どのような業者がどのようなサービスを提供しているかという点です。
基本的な知識を押さえて、自分にぴったりの業者を選ぶための参考になさってください。
業者の種類
まずは、草刈り作業を依頼できる主な業者の種類について簡単にご紹介いたします。
草刈り料金は地域や作業内容、依頼先の業者の種類によって変動します。
草刈り専門業者、便利屋、造園業者、そしてシルバー人材センターなどがあり、それぞれ特徴とメリットが異なります。
● 草刈り専門業者
高度な技術と専門機材を用いて大規模作業や難条件下の作業に強く、料金はやや高めです。
● 便利屋
幅広いサービスを提供しており、急な依頼や少量作業に柔軟に対応します。
料金はリーズナブルですが大規模作業には向かない傾向があります。
● 造園業者
庭全体の美観を考えた管理を行いますが、単純な草刈り依頼の場合は割高になることがあります。
● シルバー人材センター
地域の高齢者が丁寧に作業を行い、費用は比較的低価格です。ただし、大規模や複雑な作業には適していません。
草刈り料金相場
次に、各業者の草刈り料金の相場と内訳について簡単にご紹介いたします。
草刈り料金は「平米(坪)単価」や「時間制」で示されることが多く、地域や条件によって変化します。
以下の表は、各業者の一般的な料金目安をまとめたものです。
業者タイプ | 料金例 | 備考 |
---|---|---|
草刈り専門業者 | 50㎡:8,000~15,000円 100坪:約22,000~99,000円 |
広い面積に強く、面積が広いほど割安になる |
便利屋 | 作業員1時間:3,000~4,200円 追加30分:1,500~2,100円 |
出張費用込みの場合も多い |
造園業者 | 職人1日:15,000~30,000円 1㎡あたり:200~500円 |
庭全体の管理を行うため、単独依頼は割高 |
シルバー人材センター | 草取り:1,000~1,500円/時間 刈払機使用:7,000~9,000円/日 |
丁寧な作業が期待できるが大規模作業には不向き |
料金は地域や作業環境、草の状態(草丈や草の密集度合い)によっても変動するため、複数の業者から見積もりをとりましょう。
事前に庭のゴミや小石を除去するなど、自分でできる準備を行うと費用を抑えられる場合があります。
防草施工で草刈り料金を削減する方法

草刈り料金についてご紹介しましたが、草刈りだけで終わってしまうと、どうしても雑草がまた生えてきてしまいます。
放置するほど雑草は大きくなり、結局また雑草だらけの状態に戻ってしまい、何度も草刈りを繰り返すことになります。
そこでおすすめなのが、草刈り後に防草対策を施して、雑草が生えにくい環境を作ることです。
次は、毎年の草刈り料金を抑えるために注目される「防草施工」について、基本的なメリットや施工方法をご紹介します。
防草シートの活用
● 防草シートとは

防草シートは、太陽光を遮断して雑草の生育を効果的に抑制する方法です。
正しく敷設すれば、長期間にわたり草刈りの回数を大幅に減らすことができ、結果として維持管理のコスト削減につながります。
実際、草刈りは雑草がすぐに再生するため、頻繁な作業が必要となりますが、防草シートは常に雑草のない状態を保てるのが大きなメリットです。
さらに、草刈りは特に暑い時期に行う必要があり、作業時期が限られるのに対し、防草シートの施工は季節に関係なく、いつでも作業できるため、スケジュールに柔軟性が生まれます。
● 防草シートの施工費用
防草シートの施工費用(概算)は、一般的に約1,000~1,500円/㎡程度となります。
初期投資が必要ですが、毎年の草刈り費用や手間を考慮すると、長期的には大幅なコスト削減が見込まれます。
下記の表は、面積別の防草シート施工費用の目安を示していますが、もし自分で施工が可能な場合は、資材費のみで済みますのでさらにコストを抑えることも出来ます。
施工面積 | 施工費用(概算) | 備考 |
---|---|---|
50㎡ | 50,000~75,000円 | 小規模な庭などは割高になる場合がある ※自分で敷ければ資材費のみでできる |
100坪(333㎡) | 330,000~500,000円 | 年間の草刈り費用と比較すると経済的 ※荒れ地は整地費用など別途必要 |
●防草シートの注意点
防草シートを導入する際の注意点として、耐用年数の長い製品を選ぶことが挙げられます。
耐用年数が長ければ、初期投資分の費用回収ができ、結果的に経済的なメリットが大きくなります。
これにより、毎年の草刈り作業や費用を大幅に削減し、常に草のない綺麗な状態を維持することが可能です。
耐用年数が一目でわかる!防草シート早見表はこちら
最適な防草シートが選べる!防草シート選定ナビはこちら
舗装による雑草対策

コンクリート舗装

砂利舗装
次は、舗装を活用した雑草対策の概要について簡単にご紹介いたします。
舗装は雑草の生育環境を物理的に取り除く手段で、長期的なコスト削減にもつながります。
舗装はコンクリート、アスファルト、砂利など複数の素材があり、用途によってメリットと注意点が異なります。
舗装素材 | 特徴 | メリット・注意点 | 施工費用(概算) |
---|---|---|---|
コンクリート | 耐久性が非常に高い(20~30年以上) 長寿命でメンテナンスがほぼ不要 |
重量物に強く劣化しにくいが、ひび割れが入る。 施工費用が高い。補修は困難。 透水性がないので、排水を考慮する必要あり。 |
約15,000~25,000円/㎡ |
アスファルト | 耐久性が高い(5~15年程度) 柔軟性がありひび割れしにくい |
施工が速く、補修もしやすい。 夏に熱くなりやすく柔らかくなる場合がある。 透水性アスファルトの場合は排水を考慮する必要なし。 |
約8,000~12,000円/㎡ |
砂利 | 耐久性は低い(数年で雑草発生、砂利の埋没や流出あり)低コストだが、メンテナンス必要 | 水はけ良く、手軽に施工できる。 車や人の通行で砂利が動き、凹凸ができる。 数年で草刈りが必要になる。 |
約3,000~5,000円/㎡ |
コンクリート舗装やアスファルト舗装は耐久性が高く、雑草はほとんど生えないため、長期的な視点で見るとランニングコストを削減できます。
初期投資を惜しまない場合には非常にお得な方法です。ただし、土地を再利用する場合は、舗装の撤去や処分にコストがかかります。
また、砂利舗装に関してはコンクリートやアスファルト舗装に比べ安いですが、数年で草刈りが必要になるため、数年で土地の利用を再開する場合などにはおすすめですが長期間の草刈り対策にはおすすめではありません。
まとめ
各種業者の特徴や費用相場、防草シートや舗装による雑草対策をご紹介しました。
どの方法も毎年の草刈り料金を抑え、長期的なコスト削減につながる点が特長です。
草刈り料金は依頼先や作業規模、環境条件によって異なりますが、ポイントを押さえて準備・交渉することで大幅なコスト削減が可能です。
また、草刈り後に防草施工を施せば、草刈りそのものを減らすことができ、長期的な費用・手間の節約に繋がりますので是非ご検討ください。